2011年08月15日

青空文庫の新規公開作品をiPhoneの青空文庫リーダーで読めるか?その3(i文庫)

青空文庫の新規公開作品をiPhoneの青空文庫リーダーで読めるか?その2(i文庫S)」の続きだ。

●i文庫 バージョン 2.70 (更新2010/12/21)

i文庫 設定

i文庫Sの時と同様に、"設定"→"アップデート"をタップする。

i文庫 青空文庫リスト更新

アップデート画面で"青空文庫リスト更新"ボタンをタップ。

i文庫 青空文庫リスト更新確認

更新確認が出てきたらさらに"更新"をタップ。

i文庫 青空文庫リスト更新完了

更新が完了したら"OK"をタップする。ちょっとくどい。

i文庫 青空文庫リスト更新完了後

更新完了画面から、下の"青空文庫"をタップして画面を切り替える。

i文庫 青空文庫

"新着本"をタップ。

i文庫 青空文庫 新着本

i文庫 青空文庫 新着本 間人考

あらら、『間人考』どころか、昨日公開されたばかりの『河伯令嬢』までリストに載っている。

i文庫 間人考 ダウンロード

とりあえず、『間人考』をダウンロードしてみる。タップして出てきたダイアログで、"ダウンロード完了後読む"をタップ。

i文庫 間人考 大扉

きちんと大扉が表示された。

i文庫 間人考 2ページ目

i文庫 間人考 3ページ目

i文庫 間人考 4ページ目

中身も問題ないが、ルビの付け方や行頭の丸括弧の処理に多少違和感がある。

『河伯令嬢』も同様にダウンロードできるはずだ。このままだと面白くない。それより新しい岸田国士の『五月晴れ』をダウンロードしてみよう。

iPhoneのSafariで五月晴れを検索

例によってiPhoneのMobile Safariで"五月晴れ 岸田国士"を検索してみる。

五月晴れが見つかった

一発で見つかった。リンクをたどって、青空文庫形式のZIPファイルを見つける。

五月晴れのZIPファイル

このままタップしても、i文庫SやbREADERのようにOpen Inで開くことはできない。

しかし、i文庫にもダウンロード機能はある。

そこで、ZIPファイルのリンクを長押しして、URLをコピーする。

ZIPファイルのURLをコピー

次に、"フォルダ"アイコンをタップして"指定ダウンロード"をタップする。

i文庫 フォルダ 指定ダウンロード

すると、題名、著者、URLを求められる。題名と著者は手入力し、URLはペーストする。後でもう一度試してみたら、題名と著者は省略しても自動的にダウンロードしたテキストから補完してくれた。

指定ダウンロードで題名と著者とURLを指定

"完了"をタップして出てきた"ダウンロード開始"ボタンをタップすると、ダウンロードが始まる。

i文庫 指定ダウンロード ダウンロード開始

i文庫 指定ダウンロード ダウンロード完了

"ダウンロード完了"ダイアログが出たら”OK"をタップ。

i文庫 指定ダウンロード データ登録

次に、"データ登録"ボタンをタップしてフォルダへの登録を行う。この辺りは決まりきった手順なら、自動化できないものだろうか? 正直面倒臭い。

i文庫 指定ダウンロード 登録完了

"登録完了"と表示されたら"OK"ボタンをタップ。左上の"フォルダ"ボタンをタップしてフォルダに戻る。

i文庫 フォルダ 指定ダウンロード済ファイル

"指定ダウンロード済ファイル"をタップ。

i文庫 フォルダ 指定ダウンロード済みファイル 五月晴れ

リストに『五月晴れ』が追加されている。

なぜか入力した題名が大扉に反映されない

開いてみると、題名をテキストファイル名から自動収集したのか、入力した題名が大扉に反映されていない。

探してみたが、題名を後で修正するメニューが見つけられなかったので、そのままにしておくしかない。

i文庫 五月晴れ 2ページ目

i文庫 五月晴れ 3ページ目

i文庫 五月晴れ 4ページ目

シナリオらしく、字下げされている。二倍ダーシがつながっていないが、それ以外は特に問題ない。

青空文庫リストのアップデートで更新された作品は、簡単に読める。

アップデートが間に合わなかった最新の作品も、bREADERやi文庫Sと比べるとちょっと煩雑で、題名の表記がうまく漢字にならない問題はあるものの、ダウンロードして読むことはできると分かった。

次は、SkyBookを取り上げる予定だ。次に続く
posted by リーダーアプリ奉行 at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | i文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ウェブ小説でありがちな誤字

誤→正:解説

にも関わらず→にもかかわらず:漢文の「不拘」の訓読から来ているので漢字なら「にも拘らず」と書く。

例え→たとえ(仮令):「仮に」の意味なら漢字では「仮令」「縦」と書く。

防衛線を引く→防衛線を敷く、防衛線を布く:関西人が間違えやすい?
ラベル:誤字
posted by リーダーアプリ奉行 at 10:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月14日

青空文庫の新規公開作品をiPhoneの青空文庫リーダーで読めるか?その2(i文庫S)

青空文庫の新規公開作品をiPhoneの青空文庫リーダーで読めるか?その1(bREADER)」の続きだ。

●i文庫S バージョン1.04 (更新2011/06/05)

やはり8月10日公開の『間人考』が一覧に登録されているわけがないので、青空文庫リストをアップデートしてみる。

i文庫Sの青空文庫データアップデート

bREADERとはアップデートの場所が違う。画面右下の"設定"をタップして、"アップデート"をタップする。

i文庫S 青空文庫リスト更新

"青空文庫リストを更新"ボタンをタップして更新する。

i文庫S 新着リスト

画面左下から2番目の"青空文庫"ボタンをタップして"新着"を確認するがけっこう数があって探しにくい。この画面では検索できないらしい。

i文庫S 著者別リスト

i文庫S 検索失敗

”著者別"に切り替えて"まひとこう"で検索してもヒットしない。間が悪かったのか、更新データがまだ用意されていないようだ。

そう言えば、i文庫SにもZIPファイルを開く機能があったはずだ。iPhoneのMobile Safariで"まひとこう 間人考"を検索してみる。

Mobile Safariで検索

うまくヒットした。bREADERの時と同じようにリンクを辿り、ZIPファイルをタップして"開く"を選ぶ。

次の方法で開く

今度は"次の方法で開く…"をタップする。

Open Inでi文庫Sを選択

リストから"iBunkoS"を選んでタップ。この時リストに"iBunkoS"がなければ、ZIPファイルを開けるアプリの数が多すぎてi文庫Sが押し出されている。あまり使わないアプリを消すと、iBunkoSがリストに出てくるはずだ。

ZIPファイルの中のテキストを選択

i文庫Sに切り替わり、ZIPファイルの中のリストが出てくる。"mahitoko.txt"をタップ。

本を作成して読む

"読む"をタップ。

2011/08/16 23:03追記
ここで"詳細設定”をタップすると、先に著者名と作者名を入力できる。

著者名と作者名が残念なことに

開くことは開いたが、書名と著者名が残念なことになっている。

真ん中あたりをタップしてツールバーを表示させ、"情報"ボタンをタップ。

ツールバーを出す

情報のダイアログ

"詳細設定"をタップ。

情報の詳細設定

"表題の変更"をタップ。

書名と著者名を入力

書名、著者名とふりがなを入力して"保存"ボタンをタップ。

また詳細設定のダイアログに戻る

情報のダイアログに戻る

まだ変更が反映されていない

さらにダイアログの外を2回タップしてやっと最初に戻った。まだ書名変更が反映されていない。本棚に戻る。

本棚に戻ると反映されている

本棚に戻ると、書名が変更されている。本をタップすると、正しい書名と著者名の大扉が表示された。

本を開く

i文庫S 間人考2ページ目

i文庫S 間人考2ページ目

i文庫Sでも、比較的簡単に青空文庫の最新の公開作品を読めることが分かった。

ただ、書名変更のユーザインタフェイスは改善の余地がある。タップ数が冗長すぎる。

次は、i文庫Sの旧バージョンであるi文庫を試してみるつもりだ。次に続く

posted by リーダーアプリ奉行 at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | i文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

青空文庫の新規公開作品をiPhoneの青空文庫リーダーで読めるか?その1(bREADER)

Macで青空文庫の新規公開作品リストを見ていて、喜田貞吉の『間人考』を読んでみようと思った。

Google Chromeに拡張機能「縦書き」を入れれば、そのままMacの画面でも縦書きで読めるのだが、せっかくだからiPhoneの青空文庫リーダーで文庫本っぽく読んでみよう。

●bREADER バージョン1.2.7 (更新2011/07/29)

『間人考』の青空文庫ファイルは8月10日公開だ。当然、bREADERの青空文庫データベースにはまだ反映されていない。

一覧の内容を更新する

"ダウンロード"→"Aozora"→右下のインデックスの"わ"をタップして、リストの一番下までスクロールさせ、"一覧の内容を更新する"をタップする。

追加分のみ取得して更新

"追加分のみ取得して更新"ボタンをタップ。

「まひと」で検索

更新が終り、検索バーに「まひと」と入力したところで、『間人考』が絞りこまれた。タイトルをタップするとダウンロードしてくれる。

ダウンロード終了

ダウンロードが終わっても自動的に本を開いてはくれない。気が利かない気もしたが、連続して本をダウンロードしたい時は勝手に本を開くよりこの方がいいのだろう。右上の田の形をしたアイコンをタップすると本棚に戻る。

本棚に戻ると本ができている

『間人考』をタップすると読み始められる。

『間人考』1ページ目

『間人考』2ページ目

あまりにも簡単すぎて気が抜けてしまった。最新の、つまり今日8月14日に公開されたばかりの『河伯令嬢』(泉鏡花)はどうだろう?

「かはくれいじょう」はヒットせず

さすがにヒットしない。bREADERには、直接青空文庫のZIPファイルを開く機能があるので、iPhoneのMobile Safariで"かはくれいじょう 河伯令嬢"を検索してみる。

Safariで検索

一発で青空文庫の図書カードがヒットした。

河伯令嬢のZIPファイル

ZIPファイルを開く

ZIPファイルのリンクをタップし、ダイアログで"開く"をタップする。

空白のページに見えるが……

bREADERで開く

ただの空白ページに見えるが、左にスクロールさせるとボタンが現れる。"bREADERで開く"をタップ。

本ができている

書名のよみがおかしい

bREADERが起動し、『河伯令嬢』の本ができている。ただ、書名の読みはうまくセットされなかった。

『河伯令嬢』1ページ目

『河伯令嬢』2ページ目

『河伯令嬢』3ページ目

bREADERだと最新の公開作品も比較的簡単に読めることが分かった。

次回は、i文庫Sで試してみよう。次に続く
posted by リーダーアプリ奉行 at 17:29| Comment(0) | TrackBack(0) | bREADER | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月12日

『長崎の鐘』を読む>青空文庫リーダー6種の見え方の違い(bREADER,i文庫S,i文庫,Skybook,豊平文庫,金沢文庫)

原民喜の『長崎の鐘』を読んでみた。

試しに代表的な青空文庫リーダー4種(bREADER、i文庫S、SkyBook、豊平文庫)とi文庫Sの旧バージョンであるi文庫、音声読み上げ用の金沢文庫で表示させてみると、予想以上に見え方の違いが大きかった。

リーダーによる見え方の違いのサンプルとして残しておこう。

●bREADER バージョン1.2.7 (更新2011/07/29)

まずは常用しているbREADERからいこう。

bREADER 1
半角英字がきれいに横になっている。句読点も含めて行末が揃うのはbREADERだけだ。長音符(ー)が行頭に来ているが、設定で禁則処理の対象にすることもできる。他のアプリでよくある大扉(本の最初に設けられた署名や著者名を示す最初のページのこと)は自動生成されない。bREADER作者の趣味なのだろうか。右上の時刻表示はその上をワンタップするとオンオフできる。

bREADER 2
三点リーダ(……)は商業出版物では分離禁止対象だが、bREADERでは禁止になっていない。bREADER作者に問い合わせたことがあるが、『ドグラ・マグラ』のように三点リーダの頻出する作品の処理が難しくなるためらしい。設定でオンオフできるといいのだが。

bREADER 3
傍点(黒ゴマ)が正しく表示されている。

bREADER 4
句点(。)と閉じ鉤括弧(」)が連続した時の字詰めが調整されている。最近の出版物では閉じ鉤括弧の前の句点を省略することが多いが、省略しなくても間違いではない。

bREADER 5
デフォルトのフォントでは二倍ダーシ(――)がつながって表示されている。元々活版印刷の時代にはつながった活字だったため、分離禁止文字だったが、bREADERでは三点リーダと同様に分離禁止ではない。

bREADER 6
コロン(:)が適切に表示されている。2桁までの半角数字は縦中横で立てて表示される。3桁以上の半角数字は横倒しになる。

三点リーダや二倍ダーシの分離禁止オプションが欲しいところだが、それ以外は最も日本語の組版ルール(商業出版物が準拠している文字組のルール)に添っている。本物の文庫本にかなり近い。

●i文庫S バージョン1.04 (更新2011/06/05)

次は、iPhoneの青空文庫リーダーの代名詞とも言える高い知名度を持つi文庫の新版(iPad版のi文庫HDの逆移植バージョン)であるi文庫Sだ。

i文庫S 1
いかにも文庫本っぽい大扉が自動生成される。スクリーンショットでは分からないが、めくりのトランジション(画面切替効果)はi文庫Sが最も自然だ。

i文庫S 2
半角の英字は横倒しにするかどうか選べるが、どういうわけか全て全角英字になってしまう。あまり読みやすいとは言いがたい。なぜこんな処理をしているのだろう? 文字詰めの処理を簡略化するためだろうか。

i文庫S 3
長音符は行頭禁則の対象になっていない。禁則の対象にする設定もない。

i文庫S 4
傍点(黒ゴマ)は正しく表示されている。

i文庫S 5
句点(。)と閉じ鉤括弧(」)が連続した時の字詰めが調整されている。ところが、読点(、)と開き鉤括弧(「)が連続した時の字詰めは調整されない。後者の方が最近はよく使われるパターンだと思うのだが。

i文庫S 6
デフォルトのフォントでは二倍ダーシがつながって表示されている。この版面では分からないが、三点リーダや二倍ダーシは分離禁止文字ではない。

i文庫S 7

i文庫S 8
コロンは立ったままだ。半角数字は自動的に全角に変換されてしまう。回転するかどうかは設定で指定できる。縦中横の処理はない。

二倍ダーシや傍点の処理は適切だが、半角英数字の処理など詰めが甘い。

2011/12/07 20:20追記
バージョン2.1.0で半角英数字の扱いが改善された。表示例はこちら

●i文庫 バージョン 2.70 (更新2010/12/21)

すでに旧バージョンになってアップデートもないが、既存のユーザは多いはずなので、比較のためにi文庫でも試してみた。

i文庫 1
やはり大扉が自動生成される。めくりではなくスライド式のページ移動だ。

i文庫 2
半角英字は横倒しにするかどうか選べるが、横倒しにすると半角のまま全角の文字送りで表示される。i文庫Sよりひどい。

i文庫 3
長音符は行頭禁則の対象になっていない。禁則の対象にする設定もない。これはi文庫Sと同様だ。

i文庫 4
傍点(黒ゴマ)は正しく表示されている。

i文庫 5
句点(。)と閉じ鉤括弧(」)が連続した時の字詰めは調整されていない。

i文庫 6
二倍ダーシが途中で途切れてしまっている。

i文庫 7

i文庫 8
コロンは立ったままだ。半角数字を回転するかどうかは設定で指定できる。回転させない方がマシなようだ。

比較してみると、i文庫Sは少しだけ進歩していたのだなと分かる。期待ほどではなかったが。

●SkyBook バージョン2.8.11 (更新2011/07/30)

次は、値下げセールのおかげか仕事効率化ランキングでも順位が上昇しているSkyBookだ。

SkyBook 1
SkyBookでも、それらしい大扉が自動生成される。ページめくりのアニメーションはできるが、どこでめくっても左下からめくれるためあまり自然ではない。

SkyBook 2
半角英字は横倒しで表示されるが、プロポーショナルフォントではない。全角と半角で別々にフォントを指定する設定がないせいだろうか。また、半角の文字数が奇数なのに、文字送りを調整していないため、行末が凸凹になっている。

SkyBook 3
長音符は行頭禁則の対象になっていない。禁則の対象にする設定もない。三点リーダは分離禁止になっているが、行末を揃えないため前の行末が1文字分不自然に空いている。

SkyBook 4
傍点(黒ゴマ)は正しく表示されている。

SkyBook 5
句点(。)と閉じ鉤括弧(」)が連続した時の字詰めが調整されている。ところが、読点(、)と開き鉤括弧(「)が連続した時の字詰めは調整されない。後者の方が最近はよく使われるパターンだと思うのだが。デフォルトのフォントでは二倍ダーシはつながって表示される。
2011/08/15 08:10訂正
読点(、)と開き鉤括弧(「)が連続した時に字詰めが調整されないというのは間違いだった。二分(半角)空きになるように調整される。ただし、行末は揃えられないため、その分引っ込んで見えてしまう。
2011/09/07 13:00追記
バージョン2.8.12で行末揃えが実装され、禁則処理を施しても行末が凸凹にならなくなった。バージョン2.8.12での表示例はこちら

SkyBook 6
コロンは適切に寝ている。半角数字は2文字の場合に限って縦中横の処理が施されるようだ。1文字の場合に寝ているのは違和感がある。

SkyBookは半角英字や禁則処理が発生した場合の文字送りが課題だ。行末が凸凹になるのは見苦しい。

●豊平文庫 バージョン1.9.13 (更新2011/07/23)

豊平文庫は他のアプリとは違って、純粋な青空文庫専用のリーダーだ。独自のテキストを読み込む機能はない。その代わりに初期設定など操作は比較的分かりやすくなっている。

豊平文庫 1
大扉はない。半角英字は立ったままだ。これは見栄えがよくない。

豊平文庫 2
長音符が禁則処理の対象になるのはよいとして、行末にぶら下げられるのはいかがなものか? 黎明期のワープロ専用機を見るようだ。

豊平文庫 3
傍点(黒ゴマ)が表示されない。傍点は強調の意味で使われる。表示されないのでは著者の意図が再現できないのではないだろうか。

豊平文庫 4
句点(。)と閉じ鉤括弧(」)が連続した時の字詰めは調整されていない。二倍ダーシも途中で途切れてしまっている。

豊平文庫 5
コロンは立ったままだ。半角数字も英字と同様に立ったまま表示される。

傍点や長音符の処理など問題が多い。起動時のスプラッシュは本物の文庫本に似ているのに、中身は文庫本を研究しているとは言いがたい。

2011/09/15 23:30追記
バージョン1.9.15で傍点などに対応している。再度『長崎の鐘』を表示させた例はこちら
2011/10/13 00:50追記
バージョン1.9.17では長音符が行末にぶら下がらなくなり、二倍ダーシもつながるようになった。再度『長崎の鐘』を表示させた例はこちら

●金沢文庫 バージョン1.0.4 (更新2011/08/05)

金沢文庫は「読む」ためというより「読み上げさせる」ためのリーダーの性格が強い。

したがって画面表示の比重は低いのだが、一応比較のために取り上げる。

金沢文庫 1
大扉はない。半角英字は立ったまま表示される。めくりのアニメーションはなく、ページがスライドする。たまに引っかかる。目立ちすぎる書名、不自然に空いた余白、20文字が最少でその次の刻みは25文字になるという文字詰めの自由度の低さに目を覆いたくなる。

金沢文庫 2
一応句読点の禁則処理はされてるが、長音のフォントが横書きのものを単純に寝かせただけで、ひどく不自然だ。

金沢文庫 3
傍点は表示されない。読み上げるのならあってもなくても同じかもしれないが、傍点のところだけ強調する読み方にする配慮があってもいいのではないだろうか。

金沢文庫 4
句点(。)と閉じ鉤括弧(」)が連続した時の字詰めは調整されていない。

金沢文庫 5
二倍ダーシも途中で途切れてしまっている。

金沢文庫 6
コロンも半角数字は立ったまま表示される。

金沢文庫はユーザインタフェースも論外のレベルだが、表示もiPhoneアプリとは思えないほどひどい。ユーザエクスペリエンスどころの騒ぎではない。音声読み上げ機能とそれに付随する機能以外は劣悪だ。
posted by リーダーアプリ奉行 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 比較 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月10日

私がbREADERでテキストを読むのにePubでなくプレーンテキストを使うワケ

私がbREADERでテキストを読むのにePubでなくプレーンテキストを使うワケ

前の記事「私がbREADERでテキストを読むのにiTunesを使わずDropboxを使うワケ」では、bREADERで既に対応しているePubでなくプレーンテキストでウェブ小説を読んでいると書いた。

bREADERがサポートしているアップローダbookYARDでは、ネット小説サイト「小説を読もう!」「Arcadia」「WhiteWind」のURLから自動的にePub形式ファイルを生成する2EPUBコンバータを提供している。

ePub形式への変換を自動的に設定するブックマークレットまである。

それなのに、わざわざウェブからコピペしてテキストを保存するのはなぜか?

ePub3の仕様はは5月23日に確定したが、bREADERのePubサポートはまだ青空文庫形式へのそれと比べて十分でないのだ。

bREADER バージョン1.2.7の設定画面を見ると、青空文庫形式のテキストに対しては行末揃えなどの組版ルールを適用できることが分かる。

bREADER 1.2.7 設定画面

この設定はプレーンテキストに対しても適用されるが、ePub形式のテキストには適用されない。

「商業出版物の組版ルールなんて、一般人は知らないから関係ない」と言う人には、iOSヒューマンインターフェイスガイドラインの一文「ユーザは直接操作や一貫性などのヒューマンインターフェイスの設計原則については認識していないかもしれませんが、原則に従っている場合とそうでない場合を見分けることができます」をもじって答えよう。

「ユーザは禁則処理や字詰めなどの日本語の組版ルールについては認識していないかもしれませんが、ルールに従っている場合とそうでない場合を見分けることができます」

下がePub形式に変換してbREADERから開いた例だ。見出しは太字になっているが、行末が揃っていない。
bREADER 1.2.7でePub 1

句読点が二分(半角分)はみ出したり引っ込んだりしているのはぶら下げ禁則ではよくあるので目をつぶるとしても、全角以上の空き(空白)ができるのは頂けない。また、天(行頭)の丸括弧の前にも二分空きができている。
bREADER 1.2.7でePub 2

また、読点(、)と開き鉤括弧(「)の連続で間に全角分の空白が空いて間延びして見える。商業印刷物ではこういう場合、二分空きに調整する。
bREADER 1.2.7でePub 3

プレーンテキスト形式でbREADERから開いた例を見てみよう。行末が読点も含めてきれいに揃っている。
bREADER 1.2.7でプレーンテキスト 1

段落の途中で行頭に来た丸括弧の前の空白が詰められている(天ツキという)。段落の初めの場合は自動的に二分空きになるので、そこで段落が改められているかどうかすぐに分かる。
bREADER 1.2.7でプレーンテキスト 2

読点に鉤括弧が続く部分の空きが適切に調整されている。
bREADER 1.2.7でプレーンテキスト 3
posted by リーダーアプリ奉行 at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | bREADER | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月08日

私がbREADERでテキストを読むのにiTunesを使わずDropboxを使うワケ

青空文庫リーダーとして有名なbREADER (600円)だが、読めるのは青空文庫だけではない。

私が暇つぶしを兼ねて公共交通機関で移動中に読むのは、最近文庫本ではなくiPhoneに収めたウェブ小説になった。

ネット上で無料で公開されているオリジナルや二次創作だ。

HTMLからePubにコンバートするサービスもあるが、あえて私はエディタにコピペしてプレーンテキスト化している。

ePubでなくプレーンテキストで読むワケはまた改めて投稿しよう。

テキスト化した小説をiPhoneに送り込む方法はいくつかある。

iTunesを使う方法、i-Funboxなどのフリーソフトを使う方法、Wi-Fiを使う方法、そしてDropboxを使う方法だ。

私はDropboxを使っている。なぜか?

iTunesを使う方法は一般的だが、いちいちUSBケーブルをiPhoneにつながねばならない。iTunesへファイルをドラッグアンドドロップするのもかったるい。

i-FunboxなどのフリーソフトはiTunesより軽快に動作するらしいが、やはり紐付きだ。

iPhoneをFTPサーバにしてWi−Fi経由でデータを送れるアプリもあるが、MacでいちいちFTPクライアントを起動するのも面倒だ。

Dropboxなら、Macから (Windows PCでもOK) ふつうのフォルダと同様にDropboxフォルダに保存するだけだ。

bREADER バージョン1.2.7 には、URLやクリップボードのテキストを本にする便利な機能もあるが、私は自宅で暇なときにウェブのテキストをコピペして、エディタで要らない広告文などをカットして1本のテキストファイルにまとめ、Dropboxに保存している。

iPhoneからは、無料のDropbox純正アプリかDropbox対応アプリでそのファイルを開き、Open InでbREADERに受け渡せる。

Open Inでテキストファイルを受け取れるのは、私の知る限り、青空文庫リーダーではbREADERと金沢文庫だけだ。

「読み上げ」させるテキストは金沢文庫に、「読む」テキストはbREADERで開く。

i文庫SにはDropboxから直接テキストをダウンロードする機能があり、こちらの方が手っ取り早いが、Dropboxの元のファイルを削除するとi文庫Sでも読めなくなってしまうという問題がある。(バージョン1.04での話)

まだDropboxのアカウントを取得していない人は、この機会に申し込んでおこう。

下のリンクから申しこめば、250MBのボーナス付きで2.25GBの容量が無料使える。

ついでに私の容量にも250MBのボーナスが付くので嬉しい。

250MBのボーナス付きで無料のDropboxアカウントを申し込む

Dropbox純正アプリで保存したテキストファイルを開いたところ
Dropbox純正アプリでテキストを開いたところ

右下のメニューボタンをタップするとOpen Inメニューが現れる
右下のメニューボタンをタップするとOpen Inメニューが出る

bREADERが取り込んだテキストを自動的に本にした
bREADERで出来た本を開く

記号を含めて版面の天地が揃っているのが嬉しい。
天地が記号を含めて揃えられているのが嬉しい




ラベル:bREADER Dropbox
posted by リーダーアプリ奉行 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | bREADER | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月06日

iPhoneでお金をかけずに青空文庫を読むなら Touch the Sky

実質的な投稿の第一弾は、意表を衝いて定番アプリ以外のことにしよう。

青空文庫をはじめとして、ネット上には無料で楽しめる小説が合法的な形でも多数公開されている。

しかし、それを読むビューアはiPhoneの場合有料アプリが多い。

私はソースが無料であっても、それを読むためのツールは「綺麗な体裁かつ楽な操作性で読める」付加価値の分、対価を支払うのに躊躇いはないが、なるべく節約が必要でできれば無料で読めないか、という人もいるだろう。

そこで、青空文庫を無料で読めるビューアを紹介する。名を "Touch the Sky" プロジェクトという。

iPhoneのネイティブアプリではなく、いわゆるWebアプリである。

といっても侮ってはいけない。ネイティブアプリと同じようにちゃんと画面タッチで操作できるのだ。

このプロジェクトの経緯は、[Touch the Sky] iPhone用青空文庫ビューワのまとめ にまとめられている。

まず、iPhoneのSafariで http://i.yomou.net/ にアクセスする。
するとこんな画面が現れる。
Touch the Sky ホーム画面

ちゃんと画面上のボタンをタッチして操作可能だ。システムのソフトキーボードを出さなくても、ダウンロードする青空文庫の作品を選択できる。

「か」と「に」を順にタッチするとこうなる。
Touch the Sky 「かに」検索結果

『蟹工船』をダウンロードしてみた。それらしい扉が自動的に作成される。
Touch the Sky 蟹工船扉

画面の左側をタッチすると次のページに進む。
Touch the Sky 蟹工船1ページ目

二倍ダーシ(ーー)が切れずに繋がっているところ、読点と鍵括弧の間が詰められているところ、行末がでこぼこしないように揃えられているところに注目してほしい。3年前からこれだけ日本語の組版ルールに沿った版面が作られていたことに驚いた。
Touch the Sky 蟹工船4ページ目

ページのボタンをタップすると、ページジャンプのメニューが現れる。
Touch the Sky ページジャンプ

元のトップ画面に戻ると、読んでいた場所が自動的にブックマークとして記憶されているのが分かる。
複数の本を並行して読んでいても、それぞれ前の続きから読むことができる。
Touch the Sky ブックマーク

トップ画面をすぐに呼び出せるようにするには、Safariで「ホーム画面に追加」を実行すればよい。
Touch the Sky をホーム画面に追加

名前を付けて保存すると、iPhoneのホーム画面に "Touch the Sky" のアイコンができる。
Touch the Sky ホームに追加2

もちろん、今の目から見ると、Retinaディスプレイに対応していないため文字がやや粗いとか、文字詰めが25文字固定でやや小さめだとか、残念な点はある。

しかし、Touch the Sky は多数の青空文庫作品をネットワーク接続さえあれば整ったレイアウトのもと無料で読むことができる。

青空文庫を無料で読めるリーダーとしては、他に豊平文庫の無料版があるが、作品数に制限がある。

3年も前にこれだけ版下ルールに準拠した組版を実現していたことを考えると、その技術を賞賛せずにはいられない。

ただ、実に惜しいことに、Touch the Sky のiPhoneアプリは作者の何らかの事情で3年も前に凍結されたままだ。

Webアプリのサービスもいつまで継続されるか定かではないが、その志に敬意を払いつつ、利用させてもらおう。

posted by リーダーアプリ奉行 at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 関連アプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月05日

ノリで新Blog -iPhoneリーダーアプリ奉行- 始めます

カレンダアプリ奉行の名前でBlogを1年半以上続けてきた。

最近いくつかの青空文庫リーダーをダウンロードして毎日のようにテキストを読んでいるが、さすがに青空文庫リーダーの話をカレンダーアプリのBlogでするわけにもいかない。

その気になってみると、案外簡単に2つめのBlogを作れたので、今度からはこっちでたまに青空文庫リーダーを中心にしたテキストリーダーの話を投下するつもりだ。

カレンダーアプリの時と同様にどうせピンポイントの重箱の隅的レビューになると思うので、この分野のアプリに興味のある人は、先にもっとまとまった「【電子書籍】i文庫S、bREADER、SkyBook、豊平文庫 -iPhone青空文庫アプリ徹底比較- 第1回」あたりを読んでおくことをお勧めする。

ラベル:青空文庫
posted by リーダーアプリ奉行 at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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