あおぞら書庫 バージョン1.0だ。
iPhoneの青空文庫リーダーの定番はあまり動きがない。
なにか面白いところはないかと思って、ダウンロードして試してみた。


最初の画面にはガイドが出てきて分かりやすい。

操作ガイドはたったのこれだけだ。

書名で検索してみる。リストをタップするとダウンロード画面に移行する。

真ん中のダウンロード"をタップするとダウンロードが始まる。

ダウンロード完了。"この本を読む"タップですぐに読める。

App Storeのスクリーンショットとは違って、iPhoneのステータスバーが消えない。文字サイズ中。

文字サイズを細かく設定できない。これは文字サイズ小。

最近になって公開されたばかりの作品は検索にヒットしない。

文字サイズ大で『美しい村』(堀辰雄)を表示させてみると、促音が行末にぶら下がっている。これは見苦しい。

いいところ
+ 安い(85円)
+ 使い方は簡単(というか機能が少なすぎる)
+ 設定やダウンロード画面のデザインが可愛い
せっかくダウンロードしたので、いいところを探してみたが、これだけしかなかった。
アレなところ
- 組版のレベルは低い(「っ」がぶら下がる、傍点に未対応、約物の字詰め調整なし、二倍ダーシは途切れる)
- 大扉は生成されない
- iPhoneのステータスバーが隠れない
- タップでページをめくれない(フリックのみ)
- ページめくりのアニメはない(スライドのみ)
- 独自テキストは読めない
- 新規公開作品はアプリのアップデート待ち(Ver.1.0で2011/07/12公開作品まで)
- フォントサイズは大中小の3種類(大は大きすぎ、中は小さすぎる)
- しおりは1作品に1つ(前回閉じたページを覚えているだけ)
- 本文検索なし
- 書庫にフォルダやグループはなし
- 辞書連携なし
- 本文のコピー不可
- フォントの変更不可(IPAフォント)
結論は「安かろう悪かろう」だ。厳しい評価だが、拗音促音を行末にぶら下げて恥じないセンスには怒りすら覚える。
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