本棚や本文をピンチ操作して単純にズームするのではなく、本や文字の大きさに応じて並べ直してくれるリフローを行ってくれるのはbREADERだけだ。操作のレスポンスも心地良い。
ただ、その優れたユーザインタフェイスも完全無欠とまでは言えない。
今日は削除機能に絞って、いくつか提案したい。
現状をまず見てみよう。
上は本棚画面だ。ここで左上の編集ボタンをタップすると編集モードになる。
編集モードでは、チェックマークが入る丸が本の左肩に現れる。左下には"本を削除"という目立つ赤いボタンも現れるが、字が薄くまだ機能が有効でないことが見て取れる。
それぞれの本をタップすると、丸が赤くなりチェックマークが入る。同時に"本を削除"の白抜き文字も明瞭になり、選択した数が括弧書きされて、削除機能が有効になったことが明示される。
"本を削除"をタップすると、削除確認のダイアログが現れる。
削除確認のダイアログは"iPhoneの設定アプリ>bREADER>本棚を削除する前に確認"がオフの時は現れない。
削除を実行後、再び編集モードに戻る。編集モードを抜けるには、左上の"完了"ボタンのタップが必要だ。
画面右上の三本線アイコンをタップしてリスト画面に切り替えた場合も同様だ。
"編集"ボタンで編集モードに入る。
サムネイルが薄くなり、それに重ねて丸が表示される。"本を削除"ボタンが現れるがまだ薄いままだ。
本をタップすると選択した印として丸が赤くなりチェックマークが入る。
"本を削除"ボタンで削除確認のダイアログが出るかどうかは、やはり"本棚を削除する前に確認"の設定次第だ。
削除の実行後は再び編集モードに戻る。
ここまで、本を1冊だけ削除するのに、本棚画面とリスト画面を問わず、"削除確認"がオンなら5ステップ、オフなら4ステップを要する。
第1の提案は、最後の"完了"の省略だ。
複数選択して削除できるのだから、削除の操作を繰り返すことは少ないはずだ。
また、"まとめる"ボタンの場合は、本をグループにまとめた後、自動的に編集モードを抜ける仕様になっている。
同様に、削除の後、自動的に編集モードを抜ける仕様にすれば、1冊だけ削除する場合、最短3ステップで完了する。
私のように頻繁にウェブ小説をダウンロードし、読んだらその都度消していく習慣の場合、削除が1ステップ短くなるのは大きい。
2011/09/30 18:22追記
バージョン1.2.8で、削除実行後に編集モードが自動的に解除される仕様に改められた。
第2の提案は、"ごみ箱"アイコンの設置だ。
本棚画面では、ドラッグアンドドロップで本を自由に並べ替えることができる。
本をドラッグした時に、上の"ダウンロード"と"時計(履歴)"アイコンの間に"ごみ箱"アイコンが現れるようにしてはどうだろう。
本をごみ箱までドラッグして指を離せば、一続きの動作で本を1冊削除できることになる。
従来の仕様では、複数の本をまとめて削除するには効率が良いが、読んだ本をその都度削除するには無駄がある。
ごみ箱アイコンがドラッグ中だけ現れるようにすれば、画面を煩雑にすることもなく、気持ち良く簡単に1冊の本の削除を行える。
第3の提案は、リストのスワイプ削除だ。
リスト画面では、本棚画面と違って編集モードに入らないと本の並べ替えはできないので、ごみ箱アイコンへのドラッグアンドドロップは無理がある。
その代わりに、リスト画面では、iPhoneで標準的な"横スワイプして削除ボタンを出す"ユーザインタフェイスを採用してはどうだろう。
本を1冊だけ削除する場合は、わずか2ステップで削除できることになる。
ラベル:bREADER ユーザインタフェイス
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